道具になる前の、素材のはなし
フジダルマのブラシづくりに欠かせない、白馬の毛が工房に届きました。
まだ何の形にもなっていない、自然のままの素材。
束になったその姿には、これから道具へと生まれ変わっていく前の、静かな力強さがあります。

私たちの仕事は、この状態から始まります。
毛の状態を見極めるという工程
ブラシに適した毛にするために、まず行うのが
選毛(せんもう)・精毛(せいもう) と呼ばれる工程です。
長さは十分か
コシはあるか
余分な毛や不純物は含まれていないか
一本一本の状態を確かめながら、用途に合った毛だけを選び出していきます。
見た目は地味ですが、ブラシの使い心地や耐久性を左右する、とても重要な作業です。
大量生産では見過ごされてしまいがちなこの工程を、私たちは今も変わらず手仕事で行っています。
作業前の姿を、記録として
選毛・精毛の作業に入る前の状態を、写真に収めました。
整えられる前の、ありのままの毛の姿。
ここから少しずつ手を加えられ、用途ごとに選ばれ、やがて一本のブラシとして形になっていきます。
完成した製品だけでなく、その手前にある素材の表情も知っていただくことで、道具への見方が少し変わるかもしれません。
見えない工程こそ、使い心地につながる
毎日使う道具は、主張しすぎず、でも確かな仕事をしてくれる存在であってほしい。
その「ちょうどよさ」は、こうした地道な工程の積み重ねから生まれています。
これからこの毛たちが、どんなブラシへと姿を変えていくのか。
また少しずつ、ジャーナルでご紹介していきます。



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